大切なペットがガンを宣告された時、頼りにされるのが私の勤める病院です。当院の先生が獣医腫瘍科認定医1種の資格を取得しており、根治可能なガンに対しては積極的な治療を行っているからです。深刻な思いを抱えて訪れる方が多いだけに、容態が改善し、元気になっていく姿を見守る嬉しさは格別です。
どれだけ手を尽くしても救えない生命があるのも事実です。そんな時はコンパッショネイトケア(思いやりのあるケア)を行い、できるだけQOL(生活の質)を向上させます。緩和療法によって痛みを減らし、おいしいご飯を一杯食べさせてあげて…。最後に飼い主さんからいただいた「ありがとう」の言葉が胸に沁みます。