ファイナンシャル・プランニング技能検定ってどんな資格?
ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)は、お金に関する幅広い知識を備え、個々の将来像や目標に合わせて、安心して暮らせる資金計画を一緒に考えるプロフェッショナルです。
「お金」と一口に言っても、現金・貯蓄・キャッシュレス決済・株式などの金融商品、さらに税金まで多岐にわたります。
FPは、税制・住宅購入・子どもの教育費・老後資金・投資運用・相続対策など、日常生活に密接に関わるお金の課題を総合的にサポートします。
日本FP協会では、こうした幅広い相談に応えられる存在として、FPを“家計のかかりつけ医”と表現しています。
FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定の資格取得方法
受験資格
特になし。
受験方法
2・3級の場合は全国の試験会場でパソコンで受験(学科試験と実技試験)。
1級の場合は、指定された日時に全国の試験会場で筆記試験。
出題内容
2・3級
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
1級
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- 顧客データの収集と目標の明確化
- 顧客のファイナンス状況の分析と評価
- プランの検討・作成と提示
合格基準
- 2・3級:学科試験は36点以上(60点満点)、実技試験は60点以上(100点満点)
- 1級:60点以上(100点満点)
難易度・合格率は?
- 3級:56.1%
- 2級:54.5%
- 1級:17.4%
期間:2025年4月1日~2025年9月30日
3級と2級は50%を超えていますが、1級になると20%を下回るため、1級はかなり難しいと言えます。しっかり対策して挑みましょう。
出典:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ
ファイナンシャル・プランニング技能検定の資格取得メリット
FP資格は、金融業界や保険業界を志望する人にとって、専門性を示せる大きなアドバンテージとなります。
特にこれらの分野では資格保持者が高く評価され、就職活動においても有利に働くケースが多いのが特徴です。
さらに、不動産・コンサルティング・税務関連といった幅広い業界でも活かすことができ、キャリアの選択肢を大きく広げてくれます。
企業によっては資格手当がついたり、昇進の条件として扱われたりする場合もあります。
また、FPとしての専門知識を基盤に、独立して働くことも可能です。会社員としてのステップアップはもちろん、自分らしい働き方を実現する道も開ける資格といえます。
ファイナンシャル・プランニング技能検定を活かせる仕事
FP(ファイナンシャル・プランニング)の資格を持っていると、会社の経営やビジネスに関わるさまざまな仕事で活かすことができます。
- 宅地建物取引士:物件の紹介をしたり、物件を借りる際にお客様に重要事項説明を説明する仕事
- 経営者:会社の方向性を決め、重要なことを最終的に判断する責任を持つ人。組織をどう動かし、どう成長させるかを考えて決める役割を担っています。
- コンサルタント:企業や組織が抱える問題を解決に導く仕事。
